生理用タンポンの使い方と安全に使うための注意点

タンポンは、生理中に腟の中へ入れ、経血を吸収する使い捨ての生理用品です。ナプキンと違って体の中へ入れるため、初めて使うときには、仕組みと交換のルールを知っておくと安心です。特に覚えておきたいのは、必要以上に吸収力の高いものを選ばないこと、一回の使用で八時間を超えないこと、急な発熱などの異変があれば直ちに使用を中止して受診することです。
※この記事は基本を知るための案内です。実際には、購入した商品の添付文書を必ず読み、その製品の使い方と使用できない条件に従ってください。
タンポンとナプキンは経血を吸収する場所が違う
ナプキンは体の外に出た経血を受け止めます。一方、タンポンは腟内で経血を吸収します。吸収体を入れるための筒がついたアプリケータータイプと、指で入れるタイプなどがあり、同じタンポンでも準備や装着の手順が異なります。取り出すときに使うひもは体の外へ出しておきます。ひもを切ったり、すでに入っているタンポンを残したまま新しいものを入れたりしないようにしましょう。一度使ったものは洗って使い直さず、取り出したら処分します。タンポンを使うかどうかは、自分の希望で決めて構いませんが、もし怖さや抵抗があるなら、ナプキンはもちろん吸水ショーツなど別の生理用品を選べます。使えるようになることを急がず、使い分けでき、落ち着いて交換できる環境を整えてから検討しましょう。
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吸収力はその日の経血量に合うものを選ぶ
タンポンの吸収力は、商品の表示に従って選びます。漏れが不安でも、交換を減らすために必要以上に吸収力の高いものを選ばないようにしましょう。例えば米国食品医薬品局(FDA)では、必要な範囲で最も低い吸収力のタンポンを使うよう案内しています。経血が少なく、取り出しにくさや痛みを感じるときは、その製品の吸収力や使用のタイミングが合っていない可能性があります。無理に使い続けず、添付文書を確認し、吸水ショーツなどへ切り替えましょう。痛みや違和感が続く場合は医師に相談してください。生理が始まる前の予防や、おりものを吸収する目的では使いません。出血していない日に練習として入れることも避けます。生理中でも、おりものの異常があるとき、産後など、製品が使用を控えるよう指定する場合があります。タンポンを使用する際に注意が必要なTSS(トキシックショック症候群=黄色ブドウ球菌が作り出す毒素が原因で急激に発症する感染症)もあるので、自己判断で使わず医師や薬剤師の方に確認するようにしてください。
使う前に手と商品と交換場所を確認する
まず説明書を開き、読んでおきます。使用前後には手を洗い、個包装やアプリケーターに破れ、汚れ、つぶれ、割れがないかを確かめます。破損したものは使いません。ひもの確認など、製品ごとに必要な準備も説明に沿って行います。初めて使うときは、急いで出かける直前より、トイレで落ち着いて準備できる時間が良いでしょう。鏡を見られるようにし、外出するなら次に交換できる場所を確認しましょう。使い始めた時刻と、遅くとも取り出す時刻をメモなどすると、取り出し忘れを防ぐ助けになります。
装着は製品の図に沿って進め痛みがあれば中止する
アプリケータータイプでは、体の力を抜き、説明書が示す持ち方と姿勢で筒を腟口に当てます。腟は真上ではなく体の後ろ側へ向かうため、製品の図に沿った方向でゆっくり進めます。強い抵抗や痛みがあるときには、力任せに押し込まないように。指定の位置まで入れたら内側の筒を押し、吸収体を入れた後にアプリケーターを抜きます。体に残すのは吸収体で、筒を入れたままにするものではありません。取り出し用のひもが体の外にあることを確認します。製品によって筒の準備などが異なるため、この説明だけで装着せず、必ず付属の図と照らし合わせてください。装着後に痛みや強い違和感がある場合は、我慢して動き続けず使用を中止します。一度取り出したものを再び使わないでください。うまく入らないことが続くときは、メーカーの相談窓口や婦人科で確認し、自分に合う別の方法を選びましょう。
一回の使用は8時間を超えず必要なら早く交換する
交換の目安は4〜8時間で、一回の使用で長く使わないようにしましょう。経血量や製品表示によっては、もっと早い交換が必要です。「8時間以内なら誰でも安全」「8時間たつまで待つ」という意味ではありません。日本で販売される製品には、タンポンを連続して使わず、ナプキンと交互に使うよう指定したものがあります。使用する商品の案内を守りましょう。寝ている間に使う場合も、装着から取り出すまでが8時間を超える予定なら使わず、別の生理用品を選びます。起床時刻だけでなく、装着した時刻から数えてください。また、吸水ショーツを併用してもタンポンを取り出す時刻は延ばせません。漏れに備えることと、体内に置く時間を管理することは別に考え、タイマーやメモを使って予定どおり取り出しましょう。

取り出せないときは道具で探さず婦人科へ相談する
取り出す前にも手を洗い、力を抜いてひもをゆっくり引きます。使い終わったタンポンやアプリケーターは便器に流さず、包んで指定のごみ箱へ捨ててください。交換時は、古いものを取り出してから新しいものを使います。もしもひもが見当たらない、途中で切れた、自分で取り出せない場合は、無理に引っ張ったり、ピンセットなどの道具を入れたりせず、速やかに婦人科へ相談してください。入っているかどうか分からないときも、新しいものを追加せず確認を受けましょう。
疑わしい症状があれば直ちに使用を中止する
TSSなど、まれですが感染症も起こりえます。タンポン使用中や生理中・直後に、突然の高熱、発疹、嘔吐、下痢、強いめまい、失神しそうな感覚などがあれば、すべての症状がそろうのを待たず、直ちにタンポンを取り出して医療機関を受診してください。医師には、生理中であることとタンポンを使っていたことを伝え、可能なら添付文書を持参します。意識が遠のくなど具合が悪いときは、自分で運転せず、周囲の人に助けを求めて救急受診につなげてください。タンポンを使う際は、装着方法と同じくらい、交換の時間と体調の変化を大切にしましょう。



